戦闘準備

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うん、黒くなって前髪が少なくなってる。短くはない。戦闘態勢だな。

■17.07.08(土)【GSA】パーソナルトレーニング(加圧0.5h):上田さん
■戦闘準備

いつぞや言ってたのが……

『日サロで焼くのは格闘家のマナーだって、そうたろうが言ってました!』

だった。他にもマナーがあるのか聞いたところ、ゴールドジムの会員になるのもマナーらしい。格闘家への道は遠く険しい。

私の前のクライアントさんと上田さんが談笑していた。

「あとは生のマンゴーを食べないだけです! 腸がやられないように!」

「今ならアメリカのグレープフルーツなんて最高ですよね!」

薬できれーーーに、滅菌されてるから。なるほど。
思わず笑う。
こりゃ、大丈夫そうだ。

ご挨拶して、トレーニングマシンの元へ。暑いな。

計量、問題なかったようでよかったです。

「慎ましく厳かに計量してきましたよ。」

つつま……
未だかつて、上田さんの形容詞にその単語を耳にしたのは初めてですね……

たぶん計量は、ごく普通に緊張感もそれなりに粛々と進んだのだろうと推測されるが、上田さんの口にかかるとなぜか爆笑に次ぐ爆笑の一幕になってしまう。
今日計量予定の方々は全員一発クリアだそうで、凄いことだな、と思う。本当によかった。

「久禮さん、知ってますか?
僕は本当に大富豪なんですよ。どれだけ大富豪かという話をしましょう。」

遺伝子検査を受けた、というお話。
結果がもろもろ興味深い。曰く、筋肉がつきづらく手足が細い。なのにミトコンドリアが旺盛で強い運動負荷への耐久性が高い。

「その身体的特徴から性格は構成され、“身体は弱いのに、俺強い!と前に出てしまう”んですよ!」

なんてコメントのしづらい……と思う前に爆笑してしまっていた。
いろんなことが合点がいって面白い。

そして何が大富豪かというと……

「金属アレルギーなのに、虫歯の治療に銀を使っていたんですよ。」

で、その影響に関して背筋が涼しくなるお話を聞く。うぅ。

「で、それの治療に」

と、つっこんだ金額を聞いて、なるほど確かに大富豪!と笑う。

「高いツボを売る能力はありますが、高いツボを買わされる能力もあります!!」

あはは、そうですね、うすうすそんな気はしてました……可笑しい……。
あと、自覚あるのに改める気が皆無ですよね。

「いいんですよ、欲しかったんですよ、高いツボ!!」

ええ、大変実用的な、高いツボですものね。品に納得がいってるなら、いい買い物ですとも。よっ、大富豪。

だがその舌の根も乾かぬうちに……

「ああ、この間の試合、ファイトマネーが入ったら買うもの決めてたんですよ。なのに……
はい、腹筋14回。」

えっそこで……
言われるがままに腹筋開始。ふんっ!と起き上がろうとした瞬間に、ネタを投下されて力が抜ける。またそういう……っ!
最近、負荷が高まってるからほんとにキッツいのに……っ。

「ファイトマネーが入らなかったから……いや入るどころかむしろ逆に……
って何を言わせてるんですか、大富豪の僕にそんなこと大きな問題じゃないですよ!」

いや、私何も言ってないです……腹筋の最中にそんな言えな……力が抜ける……っ

ひどいな、もう。近年まれにみる爆笑に次ぐ爆笑だ。
ふぅ……暑いし笑ったし喉が渇く……いつもの水を飲んでると、上田さんが見慣れぬ水を飲んでることに気付く。

「この水、計量後にいただいたんですよ。

『富士山のおもてなし』って言うんです。

普通のお水よりお高いんですが、まろやかで美味しいんですよ。
しかし美味いものを形容するときってどうして”まろやか”っていうんですかね? あと、”甘い”。」

どうしてですかね? でも確かにその形容詞使っとけば間違いないですよね。

「しょせん水なんてどれも同じH2Oだと思うでしょ? でもそうじゃないんですよ。」

どっちかっていうとふだんは”水なんてどれもH2Oでしょ”っていう側の方なのに、今日は逆を言うんですね。お珍しい。
そして『富士山のおもてなし』を2本飲み切った上田さんが、隣のコンビニで売ってる2リットル98円のいつものお水に口をつけ……ひとくち飲むや、すぐに口を離し、まじまじとペットボトルを見直す。

「あ、これ、味違う。やっぱ違いますよ。」

え、どう違うんですか?

「まろやかじゃない。」

ぶはッとふいて睨まれる。

「今、言わせましたよね!? 質問する前に一拍おいて、こみ上げる笑いを飲み込んだでしょ!?」

ええ、ちょっとがんばりました……ありがとうございます、期待通りです……
しかし、そこまでですかぁー……

『この世で一番美味いものは、水。』

そう言い切る上田さん。
かつ、自称”バカ舌”の方が、そこまで断言しますか。

……明日、会場で手に入るかな? そこまで言われると、私も飲みたくなった。

「結局一番美味いのは、計量直後の水ですよ。
最後の1週間で体重を数kg落として、前日に水抜きをして、そして一発で計算通りに計量クリアして、飲む水。
それがこの『富士山のおもてなし』だったら最高ですね。」

なるほど。それは絶対、美味しそうですよね。

「どんなに格闘技の練習したところで、減量と水抜きを体験しないとリングに上がる格闘家に本当の共感はできないですよ。
一度やってみてくださいよ。1週間かけて。」

そうですね……やる気はほんとにあるんですよ?
今もそもそもアトム級の身体を目指してるんです。遅れてますけどね。他に優先することできちゃったから。でも新しい生活の環境が構築できて、ペースがつかめたら、前より食事改善が取り組みやすくなる計算なんです。
実際、今は睡眠時間を最低7時間キープするって決めてて。能力以上の仕事を請けないためにも、脳みそを最善の状態に保つためにも。
始めて1週間、効を奏してきているなと少し実感してきてるので……たぶん生活ペースがつかめたら、前より落としやすくなります。
そうしてアトム級の身体ができたら、やりますよ。実際の試合っぽい形での減量と水抜き。

参考までに上田さんの直近1週間の落とし方を聞いてみる。久禮さんなら水抜きはこれくらいですね、との数値も聞く。
うん。計画を立ててみよう。
もっともっと、リングの上に立つ憧れの方たちに、近づきたい。
まずは、明日。目に焼き付けるんだ。

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