s/o ピラティスな方

人が”何かを始めない”のは? / 既にゲームは。

さて、どう話したもんかな?と思案しながら、肉を食べに行く。

17.04.24(月)ランチ:T氏
T氏は部活で上田さんから栄養指導を受け、1週間の食事の記録を取った。そして全食事の写真を、部のグループページに投稿した。
その際のT氏と上田さんのやり取りが気になっていた。この間の土曜は出られなかったT氏。今後の宿題をどうするのかな?と思って見てたが、その話が出ない。私がその話に触れたら、上田さんとT氏のコメントのやり取りが途切れた。
思い当たる節はある……と考えつつ、Tセンパイの加圧体験を見学し、やっぱそういうことだよな……と認識を深める。
肉が焼き上がってくるのを待ちながら、とりあえずT氏に聞いてみる。

T氏は1週間、記録を取ったわけだけど、その後、どうしてる? 記録を取り続けてる? これからどうしたいとか、ある?

「あー、週末から何も記録も取ってないねぇ。」

やはりか。と、納得する。そういうことだよな。

先週の金曜日。T氏が珍しく私の席にやってきて食事の記録をチラ見させてくれて爆笑した。

『くれ氏なら笑うと思って。』

の言葉に大いに頷く。これは……すごいね…… なるほどこの食事の蓄積が、その身体になるわけだ。妙に納得した。
笑うしかないのだが、同時に引く。私ならこの食事は耐えられない。ドン引きする。
でもT氏は、こうして改めてその食生活を目の当たりにしても本当には”マズいと思えてない”し、”変わりたいと願えない”わけだよな……。

加圧トレーニング。T嬢は継続してるし、Tセンパイも要相談ながらも継続はするはず。途上で上手くいかない箇所は自ら上田さんに質問して解決していくだろう。
でもT氏はそうならない。

本気度が、掛けてるコストに出るんだよな。
T嬢、Tセンパイは毎週4000円近くを払い、時間を捻出し、約束をして上田さんのもとへ通う。約束を違える際は、連絡をして謝らねばならない。それだけの価値を見出し本気で取り組んでいる。
T氏はGSA会員ではあるものの部活で払ってるコストは少額で、心理的負担もほとんどなく休むことができる。ジムも部活も参加は義務ではない。
この現状は、私がT氏にお節介やいてて甘いからでもあり、これがテストケースだからでもあり。

だが私としてもこれはダメだな、と思う。
上田さんのあの貴重な教え。
『世の中には頭のおかしな人間がいます。僕のように。』
『命がけで断崖絶壁を降りてその向こうにある果実を獲ってきちゃうんですよ。』
『それをただ受け取って、使えばいいんです。僕をトレーナーとして雇用するのは、そういうことです。』
上田さんのあの栄養の話、命がけで獲ってきたあの果実は、本気で雇用してない人に教えていい話じゃない。そんなん、あの価値を一部に過ぎないとはいえ、身を持って知る私自身が許せない……かといって、T氏が悪いわけでもない。
上田さんが、それでも教えてくださったのは、私とT氏に機会をくださったから、そしてこのあとどうするかを見たいからなんじゃないかな。

んで。コレが欲しくて、私が、対価を払ってたんだよなぁ。
いきなり加圧トレーニングやると決意して毎週4000円近くを払うのは、重い。私を通して上田さんを知っていたとしても。さらに初めての人には? 他のトレーナーさんなら?

『人が”何かをやめる”のは、期待通りの結果が得られないから。』

こうも言える。

『人が”何かを始めない”のは、結果として得られるモノの価値がわからないから。』

だよな。

“格闘家の方は身体作りのエキスパートで、とても優れたトレーナーである。”

頷くのだが、上田さんはじめ格闘家でトレーナーの方々が『命がけで獲ってきた果実』の味と価値が、住む世界が違う人たちには『結果』として猛烈にわかりづらい……
なので過去の私やTセンパイみたいな人間がトレーニングを受けにくるのがあり得ない事態すぎて、上田さんから初回で『これが最初で最後の機会です』と言われることになる。
違う世界の住人同士の交流を深めるにはどうすればよいか? どう間口を広げ、私やらTセンパイやら必要な人たちが、見知らぬその果実の存在を知り、手を伸ばそうと思えるようにするか、格闘家でトレーナーの方々の社会的地位を上げ、もっと果実を獲ってきてもらうか……
そう考えたら、まずはもっとハードルを下げて段階を踏めたらいい、と思っていたのだ。
例えば月額800円程度で変わるきっかけをつかめたら?と。
でも単純に単価を下げるだけでは、ムリらしいとT氏を見て理解した。本気度が低いまま果実を目の前にしても、果実をかじってくれないので価値が伝わらない。
ではこれをどう解決するか? 美味しい命題が、湧いてきた。こいつに何かしらの解を導き出すのが、うちらのゲーム作りには必要だと思う。
てわけで、完全ノープランだが、T氏と会話をしてみようと思って、ランチに誘ったわけだ。

「なるほどね。」

T氏はあの食事をあんま変えようと思えてない、のかね?

「そうねぇ……変わらなきゃとは思うよ? でも自分からそこまで動けてないってのは、そういうことだよねぇ。」

だよねぇ。
なんでだろね?

「他の人はどうなの? ダイエットってだけで動けるもの?」

うーん、ダイエットは途中の手段かもね。
私は格闘技やるために筋肉つけて絞りたい、でしょ。
他の子は、可愛い服を着たいから、てのもあるよね。
あと疲れやすいから元気になりたいって人もいる。
それから、家族のため、かな。

「途中の手段ね……」

だからなりたい未来像が描けるか、かもしれないよね。
家族のためってのが一番切実だと思う。
栄養状態がいいとさ、毎日するちょっとした決断がぜんぶ、よりよい最善手が選べるようになるんだよ。場合によっては、これまで選択肢が浮かばなかったところに、選択肢が出てきたりする。
1日だけだと些細な差でも、1年2年、10年20年って積み重なると、大きい。
あのおうちの旦那さんの生涯年収が本当にがらっと変わるんじゃないかな。
まだ見ぬお子さんも、もしかしたら。
T氏は独り身だから今はそういうのないかもしれないけど、これから、さ。

「要するにそれだけ真剣に本気で取り組む人のためのもので、自分みたいな人間のモノじゃないってわけだ。」

違うよ。そんなことない。
そんな小難しいことじゃないんだよ。

「……想い描けないんだよね……」

T氏が漏らしてくれる言葉。
そうだよね、と思う。わかってて言ってる。ごめんよ。
必要だと思うのに、どうしてもがんばれないなら。
がんばれないのには、理由がある。最近、ほんとにそう思うよ。

雑でヒドいこと言うけど。
どうせほっといても、あと30年、40年生きちゃうんだよ、きっと。
だったらさぁ、よりよい暇つぶししたほうが、いいじゃん。1年だか2年だか、本気でなんかやってみてもいいじゃん? 結果が好みじゃなかったら、それで止めればいいんだしさ。それでもまだ、1割も暇つぶしできないんだから。
生きてるんだから、さ。
どう暇つぶしして、どこまでたどりつけるか……見てみるのも一興じゃない?
そしてそれを、お土産話に、さ。

T氏が耳を傾けてくれる。
だんだんと興味を持ってくれ、加圧の話をする。

「え、血管、太くなんの?」

なるなる! んーと……私は代謝機能が残念だからまだ見えづらいけれど、でもやっぱ太くなったよ!
あと本数も増えるって!

「は? 本数?」
「血管って、もって生まれたそのままじゃないの……?」

でっしょぉぉぉーーー?? そう思うよね!?!?
そうじゃないんだって!
私もその話を初めて聞いたときにビックリして、それで興味持って、加圧体験お願いしたんだー。
血管増える分、疲れにくくなって回復が早くなるらしいよ。実際、そんな感じするもん。

「……それ、イイ。」

へ? そこ?

「うん。俺さぁ、血液検査のとき、断られるのよ。血管細くて。」

はぁ……

「太くなりたい。」

そこ?

「マニアックな理由だと思うけど。」

いや、いいと思う。私も”血管増える”が一番最初に惹かれた口だから。
人それぞれだよね。
一度、上田さんの加圧体験受けてみようよ。他にもいろいろ効果あるし、どんな結果が期待できるか、直接聞いた方がいいよ。

T氏がそうする、と言ってくれた。

なんかいろいろ、判った気がする。
いいんだ、これで。

やはりあのトレーニングは既に現状が最低価格だな。むしろ今後、もっと上がっていって然るべき。
うちらの作るゲームがやるべきこと、わかった気がする。
それぞれの”がんばりたいのにがんばれない理由”にフォーカスして寄り添うことだ。そしてあのコストを払えるだけの状態になるまで見守る。続くよう応援する。
千差万別で、人それぞれで、繊細で……すげー手間暇かかるけど、どうしようもなく、大切なことだ。

がんばれないのには、理由がある。

それをなんとかしないと、がんばれないのだな。変わりたいって願えないのだな。
人間、元気でないと変わりたいって願えないんだよ。変わるにも準備がいるんだ。
まぁ別に変わらなくてもいいんだけどさ。でも……人間の特権だと思うんだよ。
“もっとよりよくなりたい”
“もっとしあわせになりたい”
って願って、行動を起こすのは。

上田さんに体験の予約をお願いしたらすぐに『バキバキにしましょう!』とお返事をいただいて、それは楽しみだな、と笑った。
筋肉だけは裏切らない。
私も最近、そんな気がする。
T氏がどんな変化を遂げていくのか。楽しみだ。

ねぇねぇ、Facebookでネタにしていい?

「へぃへぃ。お好きにどーぞ。」

ありがとー!

最近、書くことで広がりを感じる……
読んでくださって、感想くださったり、やってみたいと言っていただいたり……

ピラティスな方がTセンパイのためにと、すごく真剣に有益なアドバイスをくださった。

リバウンドしないための取り組み方のコツ。
みんなで楽しむこと。
なぜ楽しむことがよいのか?
垂涎すぎて電車の中で目がハートマークになった。こういう世界があるのね!!
そのままTセンパイ、T嬢にピラティスな方からアドバイスいただいた!と伝える。みんなのモチベーションが上がる。
そう、ムリせず、楽しもう……
しかしピラティスな方……アドバイスと知識を、Tセンパイに直接じゃなく、私にくださるのね。
『Tセンパイを、よろしく』
その言葉は幾度か聞いた。
その意味するところは……ひとりでがんばるのはつまらないから……その応援をする人として、私に某かの期待、もしくは面白みを見出してくださっている……? いただいたタネを、どう使うか……
これを広げる……
そうね……上田さんやピラティスな方だと、本職過ぎてガチすぎる。がんばれない人を理解しづらいだろうし、あの方々の持つ果実は威力が強すぎて対価なしに放っちゃいけないモノばかり。
その点、私は程よい中間地点にいる。

そうか。
ピースの凸凹がカチリとハマる。
私が好きで、得意な分野か。”感情”と”意識”を見守り、メンテナンスすることは。
身体を機能的に動かすための重要な因子のひとつ。
ミクロでもマクロでも、システムを安定稼働させるための、大事なパーツ。
私が担うのは、担ってるのは、それか。

ふと不思議な感覚に陥る。
既に私はもう、ゲームを作りながら遊んでるんじゃないか……?
この一連の感覚こそが私が欲しかったものだ。
自分の予想を超えて広がって、何かが動いて、変わりたいと願う人が最善な方法で楽しみながら変わって……関わりあい。さらに輪が広がり。
それを見てくれる人がいて。応援してくれて混ざってくれて。
新しく何かを勝ち取る。自分に出来ることを再発見する、この喜び。
これこそが。
私のやりたい、テーブルトークRPG。テーブルの上、脳内の妄想を超えて現実世界に広がる。めっちゃリアルなソーシャルゲーム。
私視点で文章を紡いでいるからGMが私に見えるけど、関わってくださる方、読んでくださる方、ひとりひとりがみんなGM。だって読んだら必ず、何かしらの影響を受けるから。世界を見る目に、レイヤーが1枚、重なるから。知らぬところで読んでいただいて感想もらって感動した。私の脳みそを超えて、世界が広がってる。
書くのは私でも、読まれたときに何が起きるか……それはもう、私の手の及ぶことじゃないんだな。
それぞれのストーリーがある。幾重にも重なり、オーロラのような深みのある色合いを醸し出す。
やべー……おもしろく、なってきた……。

[Facebook記事]

ボタンの掛け違いを今度こそ

「マズい、泣きそう。」
「泣けばいい。」

隣にいたT嬢の断固とした間髪入れない言葉に思わず零れる。理解も扱い慣れもされてるなぁ……安心して泣ける。

17.04.20(金)Sさん送別会
10分遅れて主賓のSさんが到着。斜め後ろの席に背中合わせに座った。
T嬢と栄養の話をしていたらSさんに言われた。

「くれさんのFacebook見てたら電車を降りそこなって遅刻した!」

え?

主賓なのでお忙しく、気になったものの詳しく聞き損ねた。
昼に連絡先を交換したのは確かだ。Sさんは来週、加圧体験に遊びに来てくださる。その際の参考になれば、とピラティスな方が体験されたときの投稿もお知らせしてた。

『Facebook、めちゃレベルの高い記事でびっくり。そして面白い。くれさんは見せる文章ですね!』

なんと嬉しい。日本語長いコンプレックスが久しく、そんな褒めていただくなんて面映ゆい。あの体験記事のことかな??
予想しつつ、遅ればせながら、Sさんから入ってたLINEに気付く。

『久禮さんのFacebookで別の投稿を読んでいたら、深い話で自分も考えさせられる内容があった。
で、それを読んでいたら送別会に向かってるけど 降り過ごしました(笑)。』

どれのことだろ……?
テーブルを回ってきてくれたSさんに聞いた。……あれか。

『仕事なりダイエットなり、人が”何かをやめる”のは、期待通りの結果が得られないから。』
そして『ちゃんとした人間になりたい』。
あの話。

「私も”会社を辞める”から重なって。最後のほうは泣きそうになっちゃった。で、気付いたら降りる駅過ぎちゃって!」

で、10分遅刻。
……そんな読んで、くださったのか……。
興奮したようにすごい笑顔で話してくださる。

「すごく深く掘り下げるんですね。」
「感情がこもってて。」
「でもシステムの人だから理屈が通っててロジカルだから読みやすい。」
「文章がするする読めちゃう。」
「くれさんは、うちの会社のサイトの文章を書いた方がいい!!」

マズい、泣きそう。

「泣けばいい。」

ありがとう。
こんな褒められるなんて。

と呟いたら他の方にも言われた。

「や、褒めてるっていうより、感想ですよね。」

う。

「褒められ慣れてないからー。」

T嬢に笑われる。うぅ……

Sさんの話はピラティスな方に移る。

「私、誤解してた。あんな可愛らしい人なんですね! もっとお話ししてたらよかった。ピラティスも行ってみたかったのに。」

泣ける。泣けちゃう。
そんな感想……もらえるなんて思ってもみなかった。
あれは本当に楽しかったから……手が止まらなくてダダ漏れしてしまっただけなのに。満たされる。

私が書く目的は”自己満足””カタルシス”。
消せない欲望は”私の大好きな人たちを知ってほしい”。

欲望が満たされるって、こんな幸福感か……

ピラティスな方。
きっと、見るからに”女性の中の女性!!”なオーラをまとうSさんに全力で人見知りしたのだろう。
その壁が破られないまま、互いに退職。だからおふたりは在職中にお話しすることがほとんどなかった……

後悔が、押し寄せる。
もっと早くに、Facebookで会社の人たちと繋がればよかった。後悔してる。
“私なんかが”なんて萎縮を捨ててれば。遠慮を捨ててれば。
好きな人のことを、もっともっと”好き!!”って表現して大声で叫べばよかった。なんで躊躇したんだろ。何を恥ずかしいって思ったんだろ。
あの方の可愛らしさを知らない方が、やっぱりいたのか。
でも、私の文章を通して、知ってくださるのか。
Sさんは、そんな素直にオープンに、私の文章を読んでくださる方だったのか……そうだよな。そうだった。

Sさん。
半年くらい、か? 同じチームだったことがある。
チーム定例会議で毎週ひとりずつプレゼンをしていた。私が最後にした本の紹介。
『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』
あの話をとても目をキラキラさせて聞いてくれたのがSさんだった。本を読みたい!と言ってくださったのでお貸しして……ふつーに忘れてた。異動のバタバタもあり。
Sさんはずっと本を返してないのを気に病んでいたらしい。その後1年以上経ってだろうか? すごく素敵なバスソルトを添えて、本を返してくださった。そういえば!と思いだした。お貸ししたの忘れてた。
バスソルトがちょうど切れてたのでますます嬉しくて……癒された。

「くれさんのトレーニング後の疲れにいいと思って!」

Sさんがそんな想いで選んでくれた品だなんて絶対効く……美容にもよさそう……
ありがたく贅沢にお風呂につかり、満喫した。
ずっとSさんは私を見るたびに、本を借りっぱなしなのを思い出しては気が咎めていたのだと言う。私はすっかり忘れていたのに。

私は私で……
異動直前か直後だったかと思う。あることで、Sさんにちょー怒ったことがある。
“どうしてわからないのだ!”とかんしゃくを起こした。
いつも朗らかで笑い声が素敵で……そんなSさんを思いっきり、しゅんとさせた。嫌な思いをさせてしまった……嫌われただろうな、と気が咎めた。
そして仕事で関わることがなく、距離があったのだが……

「あのとき怒られたのは会社のルールを守らなかったからで、正しかったから。もっともだなぁって。」

そう、振り返ってくださった。
許されてたのか。最初から。

どうして、勇気出して話しかけなかったんだろ。お昼に誘わなかったんだろ。
所属が同じだった頃、こんなことを言ってくださった。

「家でいつもくれさんの話してるんです! こんな熱い人がいるんだよ、って。」

加圧にお誘いするきっかけになった、ある方の歓迎ランチ。
私のトレーニングに一番興味持ってくださって。一発ネタのパウンド動画を見せたら、すーーーっごい最高の笑顔で爆笑してくださった。

「だって、殴りながら笑ってるーーー!?!?」

私の顔とスマホの画面を見比べて目を丸くして爆笑が止まらなくて。照れる。
加圧に興味あるのだと話してくださり、お誘いした。ほんとにのってくださった。
その後、辞められることを知った。

どうして、もっと早くにボタンのかけ違いを直せなかったんだろ。
そしたらもっとたくさん、楽しい話が出来たのかな。Sさんを知ることが出来たのかな。
Sさんとピラティスな方の、並ぶ笑顔を見れたのかな? ピラティスをする姿も見れたのかな?
なにしてんだ、私。
いや、今からでも? かけ違いを、知ることが出来たのなら。

会も終わりに近づく。
いろんな方の、ご挨拶。続々と言葉に詰まっては、次の人にチェンジしてく。

「ちゃんとしゃべれーー!」

酔っぱらったご本人から可愛いヤジが飛ぶ。いや、あれはムリでしょう。全員、涙ぐんでる。お人柄が……しのばれる。
Sさんの送別会なのに、Sさんは私の近くの席にいらした時、ずっと私の話ばかりされてた。主賓はSさんなのに。そんなふうに周囲の人のいいとこばっかり見ては全力の笑顔を見せて朗らかに笑ってきたのだろう。
そんなの……みんな、嬉しいものな。

“元始女性は太陽であった”

この一文を、地で行く方だ。Sさんは。
顔も美しければ、身体も作られてて綺麗なライン。
中でも一番、美しいところは、目の輝きと、眩しい笑顔、表情。
造形の美しさだけじゃこうは心を打たれない。その魂はあの全開の笑顔にあふれてる。生命力が、美しい……周囲を温かく照らす。

辞める理由は、お子さま、家族との過ごし方を見直すため。でも仕事を辞めきることはできない方だろう。
いつかは子ども事業を、とお話される。

「ぜったい、形にできればヒットするんです!」

きっと、そうだろう。
いつかその事業のサイトを立ち上げる日が来たら、Sさんのこと、事業のこと……聞かせていただいて、何か書かせていただけたら嬉しいなぁ……
そんな日を夢見る。その日のために、私はもっと筆力をあげよう。好きなこと、イイ!と思ったことを全力で表現できる人間になろう。

帰り道で改めて、自分の書いた文章を読み直す。Sさんが電車を降りそびれたという、あの記事。
Sさんはやめる人で、見直す人で、始める人で、かつ、生み、育む人、か。
人間に、女性に、生まれてきたことを満喫しているオーラがハンパない。
不自由な制限があるからこそ、表現は豊かになる……仕事をする喜びも、ご家族と過ごす喜びも。自分を慈しむ、喜びも。
だからこその、あの笑顔。

私の母は半分ボケて、ようやく笑うようになった。母が笑うと家の中が華やぐ。
私は娘を向こうに預けて迷走し、ようやく笑うようになった。書く文章は何かを想起させるらしい。
娘は力むことなく年相応の、はにかんだ笑顔を見せる。それを周囲の大人が見守り、未来を夢見る。
方法や道程はどうでもよくて、ただ、”笑えば”、それだけで世界を変化させる。
そんな不思議な力を女性は持ってるのかもしれない。そんなことに気付かせてもらった。

眩しいばかりの太陽で、満開に咲き誇る花だな、Sさんは。

気付けてよかった。
すげー人、サイコーな人は、すぐ隣にいる。ほんとは。
縁をもう一回、結びなおさせてもらおう。

[Facebook記事]

ピラティス meets 加圧

1ヶ月経ってないんだなぁ、お見送りしてから。

17.04.17(月)ピラティスな方の加圧体験&T嬢も交えてサムギョプサル
上長な方が上長じゃなくなった。とりあえず、加圧行きますか、と遊びに誘っていた。T嬢が「私も行きたい!」と噛んでくれて3人で遊ぶ。

ピラティスな方の加圧体験なんて見てみたい。会社を早上がりして見学。
新大久保で待ち合わせて相変わらずの元気な笑顔に元気をもらう。やはり嬉しいな、お会いできるのは!
こっちですよ!と自信満々にGSAに案内する。これは新鮮。私に道案内されるとは、というネタでひとしきり笑われる。

GSAにピラティスな方がいる。
この光景が新鮮でテンション上がって仕方ない。山田さんにも安達さんにもご挨拶。意外と人見知りなピラティスな方が緊張される風情がまたたまらない。
上田さんが到着され、ご挨拶。

「前髪が気になると思いますが!」

の前振りで前髪へのツッコミを封じて笑う。
事前問診がおもしろい。

「これまでの怪我は?」
「頸椎を痛めたことが。」
「もしわかったらなのですが、何番目ですか?」
「えー……真ん中くらいだから、5,6番目?」

レベル高い。頸椎がいくつまであるかなんて知らない。その場所が、トレーニングメニューに影響あるのね。良いメニューが組めるのね。
それだけ微妙な采配を、いつもしていただいてるのだよなぁ……

「トレーニングを通してなりたい目標はありますか?」
「えー……僧帽筋と………」

から始まる筋肉トーク。私が聞いてもよくわからない。レベル高すぎてめっちゃおもろい!!
ピラティスな方は、バレエをするので大きな筋肉はつけたくない。改めて聞くと身体作りってほんと、個人によって掲げる目標が異なるものだ……
ピラティスな方の言葉に耳を傾けつつ思う。
理想を、これだけ具体的に言葉にして描けるって、強いな。
翻って私は……?と思わず振り返る。うーむ。まだまだ、漠然としてるな。筋肉の細かい名称までは言えなくていいから、もっと具体的なところまで落とし込めるようになりたいなぁー……
理想を描けない原因は、『自分なんかが』が、まだ、邪魔してる。イタいなぁ。
そろそろもう、そういうの取っ払っていいくらいには、変われてる実績、あるはず、なのにな……まだ自信が足らないのは、逆に甘ったれてるんじゃないのかぁ?
うん。やっぱ、見学させてもらってよかった。早くもよい刺激。

あとでT嬢にも見せよう!とトレーニング光景を撮影。
いやもうフォームがめたくそ綺麗だな!? 細かいことはわからないが、とにかく見てて美しい。上田さんも絶賛。
だがバレエの方なので「美しさを追求し、重いものは持たない」のでしんどそう。いや、それでも私含め、体験初日の人としては過去最高レベルの負荷のはず。そして感覚が鋭敏だから、加圧で血流が抑制されてるあの感覚が違和感ありまくりでしんどそう。
終わった後の「あ゛ーー」って顔が可愛らしくて思わず笑う。

トレーニングが下半身に移る。
ベルト装着中のピラティスな方の足の甲に思わず見入る。はぇー……これは……
「久禮さんも観るポイントがわかってきましたね。」
はいー。これは美しいっす……! 骨も血管もきっれーーに見えとる! ええなぁ……あんななりたい。多少見えて来たけど、私の手足はまだまだだな。
あれは、イイ。

そしてスクワットがまた美しいな……!
「最初からこんなにスクワットのフォームが綺麗な方はいないですよ!」
とさらに上田さんも絶賛。
2人ならんでスクワットする様は美しく、そしてちょっと面白い。新鮮。
最後に腹筋。ふつうは腹筋は初回体験でやらないのだけど、とのこと。
そして腹筋運動までもが美しい……! なんだこりゃ。腹筋もこんな美しくできるのね!?
上田さんコメントによると、腰から背中の動きかな? 順繰りに綺麗に動いていくから? あと腹筋運動中の腕が綺麗。いやー……これ、見飽きないわ。
でもご本人はへろへろな顔をしてみせる。またまた……可笑しい……

早く終わったので雑談タイム。
栄養の話。ピラティスな方は食生活の構築も既にひととおりこなしてパターンを作っている。ので、最近は食事を気にしてないと言うがカンペキ。かっちょいい。
が、煙草は、吸う。

「でも細いんですよ!?」

と上田さんに向けて必死に言い訳をする。いや、他のことがとても完璧すぎるから上田さんも煙草くらい、って言ってるじゃないですか……
のに、執拗に。ますます可笑しい……

「じゃぁノートに書いときますね、カッコ書きで”細い”、って。」
「ほんと、細い煙草を吸ってるから、そんなに摂取してないんですよ!! ほんとですよ!!」
「そうですね、じゃぁ後から見てもわかるように”煙草が細い”ってちゃんと書いときますね。」

なんなんすか、このやり取り。そこまで気にしてたのか、喫煙習慣。ゲラゲラ笑う。

次の方がいらして、場も解散。いやー楽しかった……いいもん見た。
と、去り際に何気なく上田さんに尋ねられる。

「このあとは春雨でも食べるんですか?」

思わずびくッ!?と振り返る。

「いや、Tさんも合流してサムギョプサルを……ですがッ! すっごくヘルシーなヤツですよ!? めっちゃ調べて探したんですッ!! 野菜15種類食べ放題で!! 豚肉だけじゃなくて鶏とか牛も選べるヤツで!!!」

何も言われてないのになぜそこまで必死。
上田さんに「ああ、それはいいですね」と笑われつつ逃げるようにGSAを去る。
ピラティスな方を笑ってる場合じゃなかった。

T嬢合流まで時間があったのでコーヒーを飲む。
動画チェックするピラティスな方。なんと、どの動きも納得してない。美意識の高さに驚愕する。え……軸がブレ……? 意味がわからない。繊細だ……。

食事の話、トレーニングの話、バレエならではの身体作りの話……いずれも面白い。いやもうほんと、ストイックとはこのことだな……! 自分のパターンを編み出すのにどれだけエネルギーを費やしたんだろう。いろんな数値も、落とすときの食事も、すらすらと出てくる。その内容がまたあらゆる試行錯誤の裏打ちによってなされたことがよっくわかる。これは、すごく刺激受けるわー……イイ。やはり格闘技とはまた違った身体の作り方。おんもしろい。
それからアレがアレして震えが止まらない会社携帯を確認しながらお仕事の話も。最近のメンバーの様子,etc etc…… 上長だったときもお仕事の話をするのは楽しかったが、こうしてなんの責任も影響もなく話をするのもまた楽しいものだな……新しい視点をいただくし、今もなお、この方は残したメンバーを案じているのがよくわかる……大切に、していただいてたからな……私だけでなく。
待ち時間が長めだと思ったのに、話してたらあっという間だった。ビックリだ。

さてサムギョプサル。お店が女性ばっかですごい。月曜にこの混み具合とは人気店だ。
出てきた野菜がまたとても見た目が美しい……お花畑みたい! 花ないけど!
お肉も種類豊富で、ひとりずつ選べたので、鶏、豚、牛、と選んだ。ちょっと足らなかったので結局、鶏をもう1人前追加。
全員健康的にウーロン茶で(ヘルシーアピール必死だな)、素面にも関わらず大盛り上がり。
そうだなー……よく理解されてるなぁ、と……異口同音にそんな指摘事項……orz とても実りあった。最近できた新しい友人の言葉……あれとも重なる。迷走しだしたきっかけも思い出して、”ああ……それは致し方ない……”と自分を許せたのも大きい。
だから、ここからどうするか、だよな。自分にとって大切なことも改めて再確認した。
何より……こんなふうに丁寧に耳を傾けて、私にない視点から適切なアドバイスをくれる友人たちがいるのだ……アドバイスする価値がある人間だと、思ってもらえてるんだよな。この人たちに。だから、私は大丈夫だな。
もらったアドバイスを脳内で丁寧に辿って馴染ませながら考える。たぶん、できる。たぶん?
それと私から出た「生命力」って単語にT嬢から「動物っぽい」って反応もらって、なるほど!と合点がいった。動物っぽいのは素敵だ。人間も人間である前に、動物。原点でしょ。中でも「生命力」って単語は秀逸だな。何気なく出た言葉って無意識から出た真実だな。なりたい理想像が少しくっきりした気がする。
そして運動の話は面白いな。人それぞれ。何を”快”と感じ何を”不快”と感じるか……そんな違うモノなのだなー……
人の概念、思い込みって怖いな。ひとりひとりこんなに違うのに。
脳内で妄想が広がるとよくわからなくなる。最初のきっかけはほんのちょっとしたことだったのに。ちょっとしたことなのに、そのままにしてると恐ろしいほどのズレが生じる。
人と関わるのは、大事だ。

なぜか3人とも上半身が黒1色の服で揃っていた。面白い。
「女の人苦手で」
と顔をしかめて言っていたピラティスな方。私も同じくで……T嬢もべたべたしたタイプではない。
なのにこんなふうにつるんで笑うのだなー。なぜか最近、女性の友人も増えてきた。不思議な感じだ。女性性と男性性、ね? 自分は男性性優位かと思ってたが、バリバリ女性性優位だなと自覚してきた。そう想定すると物事の進め方、観方がくるりと変わってくる……自責はいらんのか。しょーがないのか。
不思議なもんだ。格闘技始めて核を為したら、女性性が前面に出てきた。へー。本来の自分に還るんかね?
T嬢が食事の話を熱心にピラティスな方から聞いている光景を眺めるのは、なんとも嬉しい。何杯でもウーロン茶飲めそう。この光景も、女性っぽい。居心地がよい。
また遊びましょー。とってもとっても、楽しかった。

サムギョプサル。
「これカロリーどれくらいかな?」のT嬢の質問に脳内計算が働く。私の脳内から出た回答はピラティスな方とほぼ同じ。うん、イイ感じだ。まだまだなことも多いけど、出来ることも増えてきた。


実物はもっと目に心地よい鮮やかな緑。サンチュに赤と白があるとは知らなんだ。他にも初見のお野菜がいくつか。


野菜2種にお肉乗っけるのがオススメの食べ方だそうです。最後に余ったお野菜で作ってくれる野菜ジュースがまた美味しーんだ……

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