”強い”って、どういうことだろう?再び。No.2

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あの……もしかして……

■17.07.12(木)……何の会だろ、これ。:おじさま、Mさん、Dさん
■”強い”って、どういうことだろう?再び。No.2

”強くなりたい”って、思わないんですか……?

「まったく思わない。」
「思わないですね。」
「思わないです。」

!!!!!!!!
うそ……ッ!?!?!?!?!

いや、女の人は抱かない思いらしい、ってのは頭では理解してたけど、まさか、男の人も……ッ!? うそぉッ!?!?

三人顔を揃えてうんうん頷きあう。

「草食系そろった。そういうメンツ集めたのか!」

いえまったくそういうつもりは。だいたい、約1名、“ロールキャベツ”なのだか“いんげんの肉巻き”なのだかな方が混じってますしね?

だって……“強くなりたい”って人間の本能だと思ってましたよ。欲望? それこそ“ご飯食べたい”と同じレベルで“強くなりたい”って……もはや衝動?

ないない、と揃って首を振られる。

そんなぁぁーーー……カルチャーショック……この歳で初めて知った……
そんな根源的な欲望が違うだなんて……もはや、同じ人のカタチをしているのに種族が違うのか……?

「久禮さんのあの日本語をつい読んじゃうのは、その謎の部分が解明されないからなんだよ。
書かれてない何かがあるんじゃないか?って。ミステリアスで気になる。」

なぞ? みすてりあす?? 私が?
あんだけ日本語垂れ流してるのにですか。私にはまったく縁のない単語だと思ってましたけどねぇ……

「何か、謎のピースがありますよね。あのプレゼン見てて感じましたもん。凄く気になる。」

「ねぇっ? 話が合うわ!」

Dさんもですか?
確かに少なくともおふたりは話が合うとは思いましたが、まさかそんな合い方をするとは思いませんでしたよ……車とかパソコンとかそういう系だとてっきり思ってたのに……

あのいろいろダダ漏れしちゃったプレゼン……あれに謎が、ありますかねぇ……ダダ漏れしてるのに? そんな見方があるとは思いませんでしたよ……

「てことは、自分でも気付いてないんだ、その謎に。」

本当に“謎”とやらがあるのであれば、恐らくは。
どこかに論理の飛躍がある?

「今日のテーマは、それだな。その謎を解明する!」

おかしな話の流れになってきましたよ? 面白そうで否やはないですが。

「強くなったら、何がしたいの?」

強くなったら?
強くなったと思える日は、死ぬまで来ませんね。
死ぬまで“弱いなぁ自分”“もっと強くなろ”ってし続けるんです。なので、“何がしたい”とか考えたことないですね……

「は?」

だって、元世界チャンピオンも現役チャンピオンも世界選手権優勝の人も、試合に向けてのアピール以外では誰ひとり『自分強い』言いませんもん。むしろ『弱い』言いますよ。

あれは食欲と一緒ですよ。
美味しいもの食べてお腹一杯になっても、一時的にしか満たされないんです。数時間たったら結局また、お腹空くんですよ。一生、死ぬまで満足はできないんです。
たぶん勝っても満たされるのは一時的ですよ。しばらくしたらまた足らない、と思うようになる。
まさに”欲望””衝動”だと思いますねぇ……病気?

「倒したい人が居るとか、その人倒したら満足とかじゃないの?」

プロの方の中にはそんな方も居るかと。ベルトを獲る、が目標だったり。でも獲ったら満足して終わりには基本、ならないですよ。

「試合に勝ちたいとか。」

コスパに見合わないですね。単純計算で1/2の確率で負けるので。負けて終わる人もいますが続ける人が、プロになっていきますよね。

それに、格闘技の本質は”自分との闘い”ですよ。リングで目の前にいるのは、自分の磨き上げてきた心身と技術を表現するために、胸を貸してくれる人です。
あれは”敵”じゃないです。リスペクトすべき”対戦相手”ですね。
もちろん、盛り上げるため、闘争心をかき立てるために挑発することはあっても。

もう少し抽象的なものなのかな、強さって。
だいたい“強さ”の定義を物理的なものに限定したら、問答無用でデカい男の人が圧倒的勝利で終わりです。

でもプロにはもちろん、アマチュアにも“この人は本当に強いなぁ……!”と感じる人はゴロゴロいます。
”負け”が”弱い”ではないです。”勝ち”が”強い”と綺麗にイコールにもなりません。

「わからん……」

ええ……

私から質問していいですか?
私は男性は”強くなりたい”欲望を持つ人が多数派だと思ってたんですよ。
格闘技をやらないまでも、会社でよくマウント行為してるじゃないですか。部署ごとに対抗意識燃やしたり、会議でも出席者見て態度変える人がいたり。

あれは”強くなりたい””自分が強い”って誇示したいからじゃないんですか?

「それ、あった?」

ありましたよーめっちゃあったじゃないですか。

でもお三方の表情を見ていると何かが違うようだ。

「会社における”強い”は結局、これですよね。」

と、指で”お金”を指し示す。はぁ、なるほど。それはそうですが。

「”お金がある”が”強い”にはならないの?」
「肉体的に強くなくても、お金で強い人を雇えばいいですよね?」

なりませんね。いや……もちろん、”強さ”を示す指標のひとつではありますよ? でも、素直に頷くには抵抗がある……そう、それだけじゃ、足らない。
貨幣価値が崩壊したらどうするの?と。つい思ってしまいますね……その状況でもアイデンティティー崩壊せずに再起できるなら強いです。

確かに”お金を稼ぐ””集める”額は、その人の強さ、能力をわかりやすく数値化した指標ですが、これまた綺麗にイコールじゃないですね。
貨幣に左右されない、超越したところに強さの指標を持つ人のほうが強い気がするなぁ……
お金じゃ計れない強さを持つ人は、いますね。

しかしそうか……
”お金がある”が”強い”なんですね。それは……今の日本で、格闘技や格闘家に憧れようがないですね。

お三方とも、頷く。そもそも格闘技は観ないらしい。

そういうことかぁ……夢がないんだ。今の日本の格闘技は、男性であろうと、ごく一般的な人が見るには。

カルチャーショックだ。
そして今の日本で格闘技が爆発的に人気になるのに足らないのは、とつい考える。これはとても考察するのに魅力的な命題だが、まずはそこじゃない。

…………女性の範疇において、規格外な自覚はあった。
が、男性含めても、人として規格外だったのか、私……。
そりゃぁ、格闘技始めるまで、生きづらかったはずだ……

規格外な要素、“強くなりたい”欲望。
私を駆り立てるのは何か? 私にとって”強くなりたい”ってどういうことなのか?

「”強くなりたい”って思ったのはいつ? 格闘技をしたいって思ったのは?」

それは……

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