そして似ているのは。

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勉強して、父の事務所へ。

■17.07.04(火)父の事務所
■そして似ているのは。

はー。ここがそれですか……と、ソファーに座る。若干、圧迫感のある造り。手の届く範囲に手当たり次第に置かれた必要な品々。機能的に配置された設備。
なるほど、ここで仕事してるのね。

登記を見せられる。父が新規事業のために作ったが諸事情合ってお蔵入りしてた会社。それを掘り起こす、と。

「お前も代表取締役な。専務でいいだろ。」

はーい。
ふたりきりの会社すね。

ではあるが、ゆくゆくは私の会社になる。商号、目的は少し変えたい、と登記に目を通す。

とても、果てしなく、ありがたい。
が、やりにくさも少々。
ここに至るまでに声を荒げたことが少し。
私は父ほど『俺SUGEEEE』が強烈な人に出会ったことがない。コントロールする気も抑圧する気も皆無なのでこれがまた。

「これからも大変だな。」

そんな父と声を荒げ合うのは、仲直りが前提。互いにわかってる。だから大丈夫。程よい距離でいましょう……ずっと顔を合わせるのはムリですね、社長。

晩ごはん食べるか?とのことで、地下街のお魚が売りの居酒屋さんへ。

「あら、おふたりで?」

優しそうなメガネをかけた女性の方に迎えられる。

「いやぁ、これが娘なんですよ。」

父がお世話になってます。

「まぁぁ! そうなんですか!」

驚きながら目を細めて父と私を見てくださる。
どうも父と食べに出掛けるとこういうことが多い。

「お父さま、今日はお昼も来て下さったんですよ?」

1日2回ですか! 好きになると通い詰めですね。

席に案内していただき、早速いただく。あ、お通しが美味しい。
生海苔とシラスのサラダって美味しいのね。豆腐がまたいい。癖になるわ。

ふと学生の頃の話になる。

「お前が大学を卒業するころ、本当は都庁に勤められるよう頼んでたんだ。」

それは初耳。

「そんな話ができるような関係じゃなかったけどな。」

うん。それに……ものすごくありがたい話ではあるけど……
私に公務員はやっぱり無理だったと思うよ? サラリーマンですら厳しいのに……

「そうは言うけどなぁ……」

だってお父さん、自分に置き換えて考えてみてよ。
お父さんだってサラリーマンできなかったんでしょ? そんな自分が都庁で勤められると思う?

「……」

……

中学も、高校も、合わなかったよ。
ありがたかったけどさ。学はつけてもらったけど……あの進学校は私には合わなかった。

「……お前は気付けば、父さんと同じようなことをしてるんだな。」

うん。そうだよ。
たぶん、すごく似てるよ。
私を見て”自分で事業を興す人間だ”って一番最初に見抜いたの、お父さんだったもんね。私が自覚するよりも何年も早く。

「そうか。父さんが初めてか。」

そうだよ。

そう簡単じゃないことはわかってる。
私は甘い。
ただそれでも、お父さんに似た私は、結局、これしかできないだろうと思うよ。

なんとかなる気がする。
そして、なんとかするのだ。

初めての経験で何が起きるのか正直、わからないことが多い。
それでも、なんとかする。やってみなくちゃわからない。

よろしくお願いします。

最後に

「こちらサービスです。」

と大皿をいただく。小ぶりの西京焼きが6種類も……!
食べたいけどどうしよう?と思ってたお料理。こんないただけるなんて!!
ありがたく頂戴する。……美味い……。

父のおかげで頂けた美味しい西京焼き。
こんなよくしていただけるほど、お気に入りのお店にひとりで通い詰める、か。
父の行くお店、どこに行ってもすごく温かく迎えていただく。
……親子、なのだな。こんなところも。

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